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Report

《 2018.10.19 》

「高齢者にもっと活躍の場を」 蒲原前厚労次官、健康寿命延伸へ現場に協力呼びかけ


《 蒲原前厚労次官 》

「要支援・要介護の高齢者が役割を持って活躍できる機会をもっと増やしていくことが非常に大事だ」
 
そう改めて強調したのは、この夏まで厚生労働省の事務方トップの事務次官を務めていた蒲原基道氏だ。18日に都内で「地域包括ケアの深化」をテーマに講演。健康寿命の延伸や病気・介護の予防、自立支援・重度化防止など国が最も重視するテーマを取り上げ、より積極的にコミットするよう現場の関係者に促した。
 
「高齢者のケアにも様々な形がある。もちろんお世話をすることも大事だが、本人が社会の、あるいは誰かの役に立っていると実感できるような場を作ってあげることは、より大事なケアではないかなと思う」。蒲原氏は講演でそう語った。「元気な高齢者が働くケースは多いが、要支援・要介護になるとお世話が中心になりがちなところもある。もう少しできることがあるはず」とも述べた。
 
蒲原氏は東大法卒。厚労省では事務次官や大臣官房長、介護保険を担当する老健局の局長などを歴任。今年度の介護報酬改定や制度改正なども手がけた。
 
高齢者が可能な範囲で一定の仕事などを行う取り組みは、既に全国各地で進められている。蒲原氏はこの日、軽度の認知症がみられる高齢者が洗車サービスに従事したり、住民が交代で店番を担ったりする先行事例を紹介。「社会に必要とされている、あるいは誰かに感謝されたと感じることはとても大切」と指摘した。また、「民間企業も非常に大事なプレイヤー。自治体と協力しつつ地域づくりに貢献していって頂きたい」などと呼びかけた。

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